今年の1月から日本酒の品質表示基準が変わった。(猶予期間があり実際の切り替えは4月から)
品質表示基準ってのは、普通酒・純米酒・(純米)吟醸酒・(純米)大吟醸酒
といったモノ。
(特撰・上撰といったのはメーカー独自の格付けで厳密な意味での比較基準としては曖昧だな)

最近店頭で “コメだけの酒” なるものを見かけるようになってきたが、
コメだけの酒って純米酒じゃねぇのか?? って疑問を持つ。
確かに純米酒には違いない。  だってコメだけだもんな
しかし、法律(日本酒の品質表示基準)で定められているところによると違いがあるよぉだ。

詳しく書くと大変だから、
品質表示基準変更後の表示をどぉ理解すればいぃかだけまとめる。

まず、日本酒の表示は2つの要因から分けることが出来る。
・醸造アルコールを含まないか含むか。    (醸造アルコールってのは人工的に作ったアルコール
・精米歩合の割合。                (精米歩合ってのはコメ削ったときに残っている割合。割合低いほどど削ってる。

醸造アルコールを添加するとそれだけ多く酒を作ることが出来る。味は落ちるがコストが安くなる。
精米歩合の割合を低くするとコメが小さくなり酒が少ししか出来ない。味は良くなるがコストがかかる。

まず、醸造アルコールを含まないコメだけから作られた日本酒の品質表示からみてみる。
醸造アルコールを含まないんだから全部純米酒に該当するかといえばそれは違う。
使用するコメ・こうじ米が規定(農産物検査法による3等以上のコメ・こうじ米使用割合15%以上)を満たしていないと純米酒とは表示できない。
簡単にいうといい米を使ってないと純米酒とは表示できないって訳だ。
で、精米歩合の表示がされていないのが純米酒、精米歩合60%以下が純米吟醸酒、50%以下が純米大吟醸酒。

次に醸造アルコール添加率10%以下の場合。
いいコメ(上述の規定)の場合、精米歩合表示なし・70%以下は本醸造酒、60%以下が吟醸酒、50%以下は大吟醸酒。
上述の規定に当てはまらないもの・精米歩合70%超は普通酒。

醸造アルコール添加率10%超は全て普通酒。

話題のコメだけの酒はどこに分類されるかというと、コメだけの酒ってのは醸造アルコールを添加せず、あまりコメを削らない酒である。
新基準ではいいコメを使っていれば純米酒、いいコメでなければ普通酒に分類される。
(旧基準には純米酒の基準に精米歩合70%以下というものがあり、これのためにコメだけの酒は純米酒とは表示できなかったが、新基準では技術の向上によりこの用件はなくなった。)


品質基準なし 農産物検査法による3等以上のコメ
こうじ米使用割合15%以上
精米歩合−
表示なし

表示
60%以下
表示
50%以下
表示
アルコ|ル添加率 0 普通酒 純米酒 純米吟醸酒 純米大吟醸酒
10%以下 普通酒 本醸造酒(精米歩合70%以下) 吟醸酒 大吟醸酒
10%超 普通酒

まぁこの表だけで用は済むって噂だがな。。。(泣



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